1998,4,5 神奈川新聞 「在宅看護支え1周年」
                         藤沢、介護テーマに講演

 看護資格を持つ主婦らで在宅看護を支援している「訪問ボランティアナースの
会」(CANNUS=藤沢市片瀬)が四日、設立一周年を記念した講演会を藤沢市民
会館で開いた。
 講師は長寿社会文化協会理事の田中尚輝さんで、演題は「介護保険法と
ボランティア」。田中さんは「公務員ヘルパーの傾向は一般的に機械的で費用も
高く、非効率的。介護保険法では、NPOも指定居宅サービス事業者になれる。
市民が積極的に(公的介護)に参入すべきだ」などと、歯切れよく語った。
 同会は、家庭に入った元看護婦の潜在力を在宅看護・介護に活用することを
目的に、昨年三月に発会した。今年二月までの利用者は延べ七十八人で、
訪問時間は計七百六十六時間に及んでいる。
 現在会員は三十五人だが、この一年に十一人が老人ホームや障害者施設に
看護婦として社会復帰する。同会は「社会復帰は歓迎すべきことだが、会員が
減ることで活動に影響もでる」として、人材確保に腐心している。